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2014年2月28日金曜日

カンボジア体験 Experience Cambodia <最後に>Final


6泊7日という時間はあっという間に過ぎていきました。

雪が降る寒い金沢から来て、あたたかいカンボジアでは身体は相当楽でした。
カンボジアも本格的に暑いシーズンはこれから。40度超える日もあるので
相当暑くなります。


<体験プログラムに参加して>
今回、ポンギーが開設当時から協力しているNPOセアロ・グローバル・ハーモニーの「奉仕体験プログラム」に参加し、改めて「奉仕」ということをじっくり考えることができました。

プログラムの中にはNPO創始者であり上座部仏教の高僧であるガユーナ・セアロ師のお話を聴く機会が何度かありました。

その中で印象的な言葉がありました。

『奉仕という言葉を簡単に使うのを止めてください。奉仕というのは簡単ではない。
まずは自分自身に奉仕をしてください。それが出来た人が他者へ奉仕が出来るのです。』

自分自身が自分を褒められるボランティアをしましょう。』

『道徳とは言葉ではありません。背中(行動)を見せることです。』


今回のプログラム参加には「一歩すすんだ自分になる」という自分自身に対するテーマがありました。
普段の自分では経験できない「体験」をし、自分を見つめることによって、それが可能になると思います。
今回のカンボジアでの体験は、まさしく普段では味わえない環境だったと思います。



一緒に学びあった皆様、ありがとうございました!
















<これからの支援について>
今回NPOのアジアセンターに来させていただき、カンボジアの現在を肌で感じ、どのような支援活動を展開しているのかを具体的に知ることができました。

支援しているという上から目線ではなく、肩を並べてともに歩く。時には荷物を持ってあげ、時には持ってもらうときもある。支援する側、される側が一緒にやって行くという気持ちで、お互い感謝の心でつながれたら最高だと思いました。

Pongyiは、一人ひとりのお宿代の100円をNPOセアログローバルハーモニーに寄付していくことに加えて、今後はNPOとともにいろいろな活動を実行していけたら嬉しいな、と考えています。
そのために何からしていけば良いのだろう。。。そんなスタート地点に立っている状態です。

「自分と他のために何かできないか」
そんな同じ思いを持つ方々とどんどん繋がっていけたら、と思っています。

メールでもこのブログにでも、感想、意見などなどいただけたら幸いです。

長くて下手な文章にお付き合いいただき本当にありがとうございました。


アジア支援主担当
大山京子(まる)


カンボジア体験 Experience Cambodia  <その4>


<近所の市場へ>
センターから歩いていけるところに、地元の人しか行かないような市場があるとのことで、見学がてら参加者で出かけました。
道すがらの家々を見てみると、東南アジア独特の高床式の小屋みたいな家からお屋敷みたいなのからいろんなタイプがありました。

 


市場の中はせまい通路になっていて、両側に店がひしめき合っているように並んでいます。
観光客はほとんど来ないだろうな。。という感じでしたが、英語で対応してくれる店もありました。










緑豆のぜんざいは一般的なスィーツみたいで、家で作られることもあるようです。
以前滞在した孤児院で孤児院長の奥さんが子どもたちのために大きな鍋いっぱいに作られたぜんざいを思い出しました。孤児院では寄付金をいただいた時にだけ食べられるぜいたく品だったと思います。
味は日本のぜんざいとよく似ていますが砂糖の量が少なめであっさりしていました。


市場は思っていたより、たくさんの物にあふれ活気がありました。
翌日に行く実習ファームで使う炭などを購入しました。


<実習ファームへ>
NPOがアジア青年育成の一環として農業実習のためのファームを郊外に設けています。
拠点からトゥクトゥクというバイクタクシーに乗り、約1時間半かけてそちらに向かいました。
世界の観光地となっている「アンコールワット」からそれほど遠くないところで、途中にはたくさんのお土産ショップや観光客を見かけました。



NPOの実習ファームがあるところは見渡すかぎり何も人口的建物がないところ。

この土地は水源から離れていて、土地の高低差もあり井戸に水を引っ張ってくるのも難しく、ファームにするのは難しいだろうと、カンボジア人が言っていました。
確かにスコップで土を掘ってみると、「カツン」と音がするぐらい乾燥して硬いです。


どのような作物が適しているのか、いろいろ試しては駄目になったり、せっかく育てた
マンゴーのが管理人の火の不始末でほとんど燃えてしまったり。。。

私が最後にここを訪れたのは2年半前でそのときは植えなおしたマンゴーの苗が順調に育っていってましたが、実をつけるのはまだまだ先の話でした。孤児院の子供たちと水遣りや雑草とりにきたものでした。

そして今回。夢のような景色が待っていました。





 マンゴーが熟すのは4月だそうです。(きっと食べ放題!)


「果樹園」と言っても良いほどにマンゴーやバナナがたわわに実っていました!!
ほかにもタロイモやレモングラス、もっと暑くなったらスイカも出来るとか。

今回はバナナの古い葉っぱを鎌を使って落とす作業をしました。
簡単なようで実はかなり大変な作業です。なぜなら、バナナの葉の中に6~7ミリほどの大きさの
アリの大群がいて、気をつけないと身体をつたってきて噛まれます。毒はないそうなのですが、
かなり痛いのです。

これからも、日本人含むアジアの青年育成事業に使われることかと思います。

今回参加者で野外料理をしました。




バイクタクシーの運転手さんたちやファーム管理人家族さんたちにもプレゼント。
みんなで力を合わせて作ったカレーは格別の味でした。

 



レモングラスの株分け作業をしている時、バイクタクシーの運転手さんたちが何もお願いしていないのに手伝ってくれました。
というのは、私たちのやり方が間違っていたようで見ていられず、教えてくれたというのが正しいです。



「どうして詳しいのですか?」と質問すると、「家に畑があり毎日しているからだよ」とのことでした。
3人とも慣れた手つきでくわや鎌を使い、さくさく進めてくれ、あっという間にレモングラス畑が出来上がりました。
カンボジアの人は必要以上に働きたがらないイメージがありましたが、実はみんながみんなそうではないということが実証されたようで、なんか嬉しかったです。

いつかこのファームで働きたい!というカンボジア人が現れたら素晴らしいことだと思います。

またここでは日本人もアジア人も一緒になってともに汗を流し、頭をからっぽにして協力して働くには一番適してる場所のようです。
言葉が通じなくても心が通じ合う、そんな体験ができる場所だと思います。

byまる


カンボジア体験 Experience Cambodia  <その3>



<タナカ体験>
NPOのアジアセンター(通称DACC)では現在縫製の勉強をしているミャンマーからの女性2人が合宿をしています。


彼女たちは自分の国で奉仕の心とともに自立して生きていくために、縫製の勉強や様々なことを学んでいます。

日本人ボランティアに縫製を教えてもらうためには、日本語の習得が必須です。
日本語を何ひとつ知らなかった彼女らは一生懸命努力して日本語を勉強しています。
今では、2人のうちの一人はほとんど普通に日本語の会話ができるようになっています。

彼女たちのこのカンボジアでの合宿はNPOの事業費から捻出されています。
少しでも自分たちの力でできることをして費用を軽減できたらと、近所の空き缶ひろいをしてお金に換えてもらったりもしています。

彼女たちの収入になるという、「タナカ体験」をして協力しました。
「タナカ」はミャンマー式の日焼け止めです。
ミャンマーにあるタナカという木を、砥石のような石で水と一緒に擦ると白い液体になります。
それを顔に塗るのです。






暑い日ひんやりとクールダウンできるし、肌にも良いようです。
私はアトピーで皮膚が炎症起こしていたところに塗ってみたら、カンボジアにいる間に治ってしまいました!


ミャンマーの子どもたちは2歳ごろから顔などに塗るそうで、大人になってからも女性はお化粧のように使います。

この風習はカンボジアにはないので、真っ白にペインティングされたような私たちの顔を見て、カンボジアの人たちはびっくりしていました。


<NPOの縫製プロジェクト>
Pongyiの支援先のNPOセアログローバルハーモニージャパンでは、やる気はあるのに仕事がなくて困ってる方々への支援をしています。
ミャンマーからの二人の女性はその一環として、縫製を学ぶためにカンボジアの活動拠点で勉強しているのです。

日本人ボランティアがパターンの引き方、デザインのアイデア、在庫管理やPCの使い方なども教えています。

出来上がったものは日本に運ばれ、イベントやお店などで紹介されています。
そこで買っていただいた収益がまた彼女たちを含むアジア支援となるのです。





私も、民族衣装をオーダーしました。

なんと一日で出来上がりました! 私のだけでなく、ほかの方々のも作りながらとは、すごい!


数年前にミャンマーで出会ったころの不安そうな表情はもう彼女にはありません。
並々ならぬ努力によって自信を身につけ、凛として輝く姿は本当に素敵でした。


<カンボジアシルクの草木染体験ト>

カンボジアの手織シルクを使った草木染体験をしました。

NPOでは「シルク村」(通称)の支援もしています。

内戦時に農業をするしか選択を与えられなかったカンボジアの人々。
地場産業だったクメールシルクは、一時はシルク糸を作る蚕を育てる桑畑もなくなり、風前の灯だったとか。

それでも、各家に一台手織り機を持つシルク村の人たちはもう一度シルク作りを再開しようとがんばり始めました。

私が初めてこの村を訪れたのは7年前。
雨期には道がなくなり小さなフェリーやボートで行くしかありません。プノンペンから5時間くらいはかかったと思います。

村の家はボロボロの高床式のバンブーハウスがほとんどで、トイレがある家は村でたった一軒でした。

1階(屋外)には各家に木製の大きな機織り機があり、10歳の女の子から60歳の方、男性も女性も機織りをしていました。
足の不自由な女の子が、使える手で機織りに縦糸を一週間かけて準備していました。
各自ができることを分担しながら、みんなでもう一度地場産業を作っていこうとしていることが伺えました。
NPOはこの自立を目指す村を時々訪れては、まずは下手な織りであっても買う支援から始めた
今回はその村から2人の織り手と一人の世話役さんがNPOのシルク担当との打ち合わせのためにDACCに来られました。
プノンペンからシェムリアップまで車で6時間はかかるので、大変な思いで来られたと思います。


今回、私たち参加者はラッキーなことにこのめったにお会いすることの出来ないシルクの織り手さんたちとともに草木染め体験をさせてもらいました。

染めたのはNPOの実習ファームで作られたレモングラスです。

自分で織ったシルクを草木染めするために真剣に説明を聞かれていました。

すごいきれいな黄金色に染められました!!

アジアのお土産屋さんなどで見るシルクは色鮮やかで、それがまたアジアンテイストだと思います。
でも実際日本で使うとなると、鮮やかすぎて服と合わせづらいなどありますし、実際日本人には
草木染めが人気です。
当初はベトナム製の染料で鮮やかに染め抜いていたものばかりでしたが、そういった意向を伝え、今はカンボジアの植物で染めるシリーズも作っています。

このシルクプロジェクトをみなさんに知ってもらうべく、Pongyiで今回と同じような染物体験をしようという案がこの場でおき、実行しようとしています。

詳細が決まったらこのブログで4ご案内しますので、ぜひ皆様ご参加くださいね!!


次回は実習ファームと近所の市場のことを書きます。


byまる

カンボジア体験 Experience Cambodia  <その2>

まるです。

いよいよカンボジアでしかできない体験をプログラムを通してご紹介します。


「奉仕」と「協働」を勉強する体験プログラムでは、参加者はこのような服装で働きました。
これは仏教国では奉仕をする人の格好だそうです。

 
お掃除がんばりまーす!  




体験プログラムでこのような格好をするのは2つ意味があります。


1.この際、思い切り「奉仕」に専念するため
2.仏教国ではこのような格好をする人たちは一目で「奉仕者」と区別することができます。観光地ではないところで活動するためには、狙われやすい日本人にとっては自分の身を守り、相手にも悪いことを起こさせないための大事なコスチュームです。

今回の奉仕作業は主に、DACCの常駐スタッフが普段行っていることを体験するということ。
そのメインは「清掃」です。


まずは建物内すべてと周辺道路の清掃を行いました。

         
お~!ぴっかぴかで気持ちがいいです!



  
センターに面していない通りはゴミだらけ。小さく見えてるのは全部ゴミです 
          












<ゴミについて少し・・・>
ゴミの後ろにあるのはゴミ収集車用ゴミ箱で、契約をしてる家にだけあるもの。1週間に2回の回収で毎月13.2ドル支払っているのにかかわらず、ちゃんと回収にきてくれないこともあり、苦情を言っても何にも変わらない状況だそうです。日本ではありえないですね。。。
ほとんどの家々はゴミ一切なんでもかんでも付近で焼いているようです。ゴミの内容は様々ですが衣類や紙おむつ、食品の包装や生活用品、幹線道路に近いせいか、マスクのポイ捨てが目立ちました。




実は最初は正直なところ、「掃除かぁ。。。」という思いで始めました。他の参加の方にもそんな方がいたかもしれません。
ところが黙々と続けているうちに自分もまわりにも変化が。。
終わったころには、心までピッカピカになったようなすっきり感と、一緒に汗を流して働いたことでまだ出会ったばかりの人同士がつながりができ始めたのを感じました。


 うじが終わって振り返ると花だけが道に咲いてました


ゴミ拾いをしていたときに近所の子どもたち5人ほどが通ったので、一緒にゴミ拾いやろう!と声をかけました。
反応した子が一人、お菓子のゴミをひとつだけ拾って渡しにきて、それで終わりでした。。。

自分たちが住んでるところをよその人がきれいにしてくれてるのになぁ。。とちょっと残念という思いと、反応した子どももいるんだ!という嬉しい思いと両方でした。
2年間ここでこの活動をしてきて地域の人たちにどのような変化がありましたか、という質問に駐在スタッフが答えてくれました。
本当に少しずつ少しずつだけど、良くなってきているのを感じているとのことでした。最近では道のゴミ拾いをしていると遠くの方で子どもがゴミを拾ったり、女性が道を掃いてる姿が見えるようになったとのこと。カンボジアはシャイな方が多く、一緒にやる!というのではなく遠くから参加、という控え目なかんじらしいです。


次におこなったのが支援物資の仕分けです。自分たちで日本から運び込んだものを詳細に仕分けました。
今回出発前に募集させて頂いたタオル100枚もここにあります。



<支援物資について少し・・・>
NPOのボランティアセンターに、全国から心ある支援物資が届き、カンボジアに来る人がいたら(今回の私たちの様に)物資の運搬をお願いしているそうです。限られたキロ数しか運べないので、センターの倉庫にはカンボジアに持ってきたいけど持ってこれないものがたまってきているそうです。
物資をカンボジアまで運んでくださるだけでも十分なボランテイアになります!と駐在スタッフが話されていました。





カンボジアは1960年代に内戦が30年も続き、飢餓と大虐殺で200万から300万人が殺された歴史があり、いまだ地雷で傷つく人々もいて戦争の爪あとは深く生々しいです。戦争体験者は30歳代からおり、親しくなって話した人が想像を絶するような体験をしていることもありました。


今のカンボジアに必要なこと、それは「教育」です、とNGO Hope Of Cambodiaの代表が以前お話してくださったことがあります。

  




一緒にゴミ拾いしました












必要なところへ必要なものを必要なだけ届ける、そのためには信頼できる地元NGOとの連携は重要です。

これまでのNPOの活動は、HIV感染者の人たちのスラムや貧しい人々が無料で診てもらえる病院に支援物資を届けたこともありました。多数の孤児院にも支援物資を届けることがありましたが、ひとつの孤児院に長期的に関わって子どもたちへの道徳、教育についてのサポートをしたこともありました。

アジアの青年育成のプログラムも始まり、カンボジアやミャンマーの子どもたちや日本人も先生となって合宿をしたこともあります。

様々な支援を経て、NPOが現在カンボジアで行っていることは主に「教育」にかかわることのようです。

たとえば、DACCのすぐ近くに「SayDaNan(ミャンマー語で「志」)ショップ」という場所を設け、店舗の形態を利用しながら地元の方々と交流し、カンボジアの人々への啓蒙活動を行なっています。


  
                                      DACC駐在スタッフ、素敵な笑顔でお迎えしています!



日本人のやり方(日本人が普通にしている道徳的なこと)を見て感じてもらい、少しずつでも「相手を想ってする行動」が浸透していき、カンボジアの未来に役立てば。。ということが目的です。


日本人が普通にしている道徳的なこととは。。。

例えばお店の人がお客さんに「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」と言うこと。
実はお店に入ってきた人ひとりひとりに「いらっしゃいませ」という国は日本だけのようです。
Pongyiにお泊りいただいた各国の方々が日本に来てびっくりされるのが、このことです。

お店に来てくださったお客様ひとりひとりに感謝を表し、丁寧に対応する、ということを私たちは自然に身につけているのです。


「かつて誇り高きクメール人は大らかで人に優しく親切であった」と私に語ってくださったカンボジアの方がいました。


旅人が家の近くを歩いていたら、必ず声をかけて家に招き、お茶を飲んでいってもらうような人々だったそうです。


内戦で隣近所同士で殺しあったり、死ぬほどの飢餓を味わった人たち、それ以後何が正しいことなのか教育を受けさせてもらえなかった人たちにとって、どのようなサポートが必要なのか、私たち日本人だからこそ出来ることがありそうです。


   

 
小さな手にクッチャクチャにお金をにぎりしめて、嬉しそうにパンを買いに来る元気な子どもたちに会えたことも嬉しい体験でした




特別なことではありません。いつ行っても店内や店のまわりまで掃除が行き届き、商品をきれいに陳列したり物品管理、日本なら当たり前のことがカンボジアの人たちのこれからに参考にしてもらえそうです。
それをこつこつと背中で見せていくという、気の遠くなるような地道な活動なのです。


このアジア拠点がカンボジアの人たちの職業訓練所のように使えるようになれば。。という目標があるそうです。

私たち参加者もショップの店員体験をさせてもらいました。
毎日パンを買いに来てくれる子供もいます。最初緊張の面持ちだった子も、見慣れた顔ににこっと笑顔も出てきます。

  
子どもたちにも来てもらいたいので小さい角食パンを焼いてジャムなど塗って提供。一番人気は日本製のマヨネーズパン!1枚500リエル=約12円。
ほかにチャーハンも手作り。3000リエル=75円



よくお店に来てくれる地元の子どもたちが自ら商品売りを手伝ってくれたことがあったり、

土足禁止の店内の前にキチンと履物をそろえる姿がみられたり、ほんとに少しずつだけど、何かが変わってきているんです。。と駐在スタッフが教えてくれました。
まずは、この「SayDaNanショップ」に通ってくる子どもたちの中から、ここで働いてみたい!という子が現れたらいいな。。と願います。





この日はちょうど私たちが日本からもってきたタオルを大量に買ってくださった日本人がいらっしゃて、聞いたところやはりボランティアのめにカンボジアで事業を起こし、住んでいらっしゃるとのことでした。同じ気持ちでカンボジアで動いてる日本人の方とつながりが出来ることもまた嬉しいことでした。


このショップでは今のカンボジアの人たちの暮らしが垣間見られる貴重な体験ができました。


目の前は幹線道路で車やバイク自転車、歩行者いろんな人を見ることができます。
車に乗ってる人たちはもちろん裕福な人。そんなにぼろぼろの車でもありません。


バイクに乗ってる人がだんぜん多いです。なぜなら公共の都市バス、電車は皆無なので
車を持てない人はほかに手段がないから一家に一台、借金してバイクを購入するというかんじです。ガソリン代は日本とあまり変わらず高価なため、ほとんどの人がちゃんとしたガソリンを使わず
ガソリンまがいのものを使ってると聞いたことがあります。


一家に一台のバイクに小さい子どもを真ん中にはさんで4~5人乗りも普通です。


自転車に乗ってる人は学生か肉体労働系の人が多いようです。
 
バイク二人乗りでフラッと寄ってくれた男性の若者二人は、大きなホテルに勤めている友人同士で、日本語が堪能でした。
それで仕事の時間帯や給料のことやらいろいろ聞いてみました。
月に25日、1日8~9時間働いて70ドルといってました。ちなみに公務員で100ドルと聞いたことがあります。日本人の給料の10分の1にも満たないかもしれません。
確かに食品や生活用品の物価は安いですが、先に書いたとおり、電気代やガソリン代は日本と同じくらいなので、相当大変だということが計れます。
二人のうち一人がアイフォンが欲しくて見にきたとのこと。カンボジアの若者の間でも流行ってきているようです。




次回はNPOの「縫製プロジェクト」と「シルクプロジェクト」をご紹介します。


by まる