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2014年2月28日金曜日

カンボジア体験 Experience Cambodia  <その3>



<タナカ体験>
NPOのアジアセンター(通称DACC)では現在縫製の勉強をしているミャンマーからの女性2人が合宿をしています。


彼女たちは自分の国で奉仕の心とともに自立して生きていくために、縫製の勉強や様々なことを学んでいます。

日本人ボランティアに縫製を教えてもらうためには、日本語の習得が必須です。
日本語を何ひとつ知らなかった彼女らは一生懸命努力して日本語を勉強しています。
今では、2人のうちの一人はほとんど普通に日本語の会話ができるようになっています。

彼女たちのこのカンボジアでの合宿はNPOの事業費から捻出されています。
少しでも自分たちの力でできることをして費用を軽減できたらと、近所の空き缶ひろいをしてお金に換えてもらったりもしています。

彼女たちの収入になるという、「タナカ体験」をして協力しました。
「タナカ」はミャンマー式の日焼け止めです。
ミャンマーにあるタナカという木を、砥石のような石で水と一緒に擦ると白い液体になります。
それを顔に塗るのです。






暑い日ひんやりとクールダウンできるし、肌にも良いようです。
私はアトピーで皮膚が炎症起こしていたところに塗ってみたら、カンボジアにいる間に治ってしまいました!


ミャンマーの子どもたちは2歳ごろから顔などに塗るそうで、大人になってからも女性はお化粧のように使います。

この風習はカンボジアにはないので、真っ白にペインティングされたような私たちの顔を見て、カンボジアの人たちはびっくりしていました。


<NPOの縫製プロジェクト>
Pongyiの支援先のNPOセアログローバルハーモニージャパンでは、やる気はあるのに仕事がなくて困ってる方々への支援をしています。
ミャンマーからの二人の女性はその一環として、縫製を学ぶためにカンボジアの活動拠点で勉強しているのです。

日本人ボランティアがパターンの引き方、デザインのアイデア、在庫管理やPCの使い方なども教えています。

出来上がったものは日本に運ばれ、イベントやお店などで紹介されています。
そこで買っていただいた収益がまた彼女たちを含むアジア支援となるのです。





私も、民族衣装をオーダーしました。

なんと一日で出来上がりました! 私のだけでなく、ほかの方々のも作りながらとは、すごい!


数年前にミャンマーで出会ったころの不安そうな表情はもう彼女にはありません。
並々ならぬ努力によって自信を身につけ、凛として輝く姿は本当に素敵でした。


<カンボジアシルクの草木染体験ト>

カンボジアの手織シルクを使った草木染体験をしました。

NPOでは「シルク村」(通称)の支援もしています。

内戦時に農業をするしか選択を与えられなかったカンボジアの人々。
地場産業だったクメールシルクは、一時はシルク糸を作る蚕を育てる桑畑もなくなり、風前の灯だったとか。

それでも、各家に一台手織り機を持つシルク村の人たちはもう一度シルク作りを再開しようとがんばり始めました。

私が初めてこの村を訪れたのは7年前。
雨期には道がなくなり小さなフェリーやボートで行くしかありません。プノンペンから5時間くらいはかかったと思います。

村の家はボロボロの高床式のバンブーハウスがほとんどで、トイレがある家は村でたった一軒でした。

1階(屋外)には各家に木製の大きな機織り機があり、10歳の女の子から60歳の方、男性も女性も機織りをしていました。
足の不自由な女の子が、使える手で機織りに縦糸を一週間かけて準備していました。
各自ができることを分担しながら、みんなでもう一度地場産業を作っていこうとしていることが伺えました。
NPOはこの自立を目指す村を時々訪れては、まずは下手な織りであっても買う支援から始めた
今回はその村から2人の織り手と一人の世話役さんがNPOのシルク担当との打ち合わせのためにDACCに来られました。
プノンペンからシェムリアップまで車で6時間はかかるので、大変な思いで来られたと思います。


今回、私たち参加者はラッキーなことにこのめったにお会いすることの出来ないシルクの織り手さんたちとともに草木染め体験をさせてもらいました。

染めたのはNPOの実習ファームで作られたレモングラスです。

自分で織ったシルクを草木染めするために真剣に説明を聞かれていました。

すごいきれいな黄金色に染められました!!

アジアのお土産屋さんなどで見るシルクは色鮮やかで、それがまたアジアンテイストだと思います。
でも実際日本で使うとなると、鮮やかすぎて服と合わせづらいなどありますし、実際日本人には
草木染めが人気です。
当初はベトナム製の染料で鮮やかに染め抜いていたものばかりでしたが、そういった意向を伝え、今はカンボジアの植物で染めるシリーズも作っています。

このシルクプロジェクトをみなさんに知ってもらうべく、Pongyiで今回と同じような染物体験をしようという案がこの場でおき、実行しようとしています。

詳細が決まったらこのブログで4ご案内しますので、ぜひ皆様ご参加くださいね!!


次回は実習ファームと近所の市場のことを書きます。


byまる

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